akeotsuzuki は、現在準備中です。
2023/12/05 23:13

僕の楽曲制作についてのお話を少しばかり、このブログに書いておこうかなと思います。
現在制作している楽曲は、エレクトロニカよりのサウンドで、基本テクノミュージックの範疇に入ると思うんだけれども、個人的にはどちらかというと音響派という感じで作品を作っています。
今の音楽はジャンルにかっちりハマりすぎてて、自分はそれに追従するのは、なんだかつまらないと思ってしまうんです。エレクトロニカなどのアンダーグランドな音楽でさえ、ジャンルに寄せて作られているものも多く、正直な話、自分の作っている音楽とはちょっと違うなぁと思っているんで、音響派と謳ってしまいたいんですが、それだとリスナーに気付いてもらえない場合を考えて、一応自分の作品はエレクトロニカというカテゴリーにしてあります。
僕がこういった曲を作るようになったのは、実はかなり前からで、そのきっかけは、アンビエント音楽の巨匠”ブライアン・イーノ”のアンビエント作品を聴いてから。
そこからフリージャズや現代音楽なども聴くようになり、どんどんとマニアックな方向へ突き進んでおりました。
なぜか、そういった音楽というのは、メロディとかビートとかが優れているだとかカッコいいだとかじゃなく、聴いた時に何か自分の中のスイッチが切り替わった感じがして、サウンドに対する考え方が大幅に変わりました。
音響派というのは、いわば録音芸術みたいなところがあって、ライブ演奏というものとは違うものなんです。
以前、細野晴臣さんが、どこかのインタビューで「録音芸術として作られた作品は、全て音響派だ」みたいなことを言ってて、確かにそうだ!と目から鱗が落ちたことがあります。
僕は元は、ギター・ベースプレイヤーでバンド活動などもしていたんですが、いつしか録音で作品を作り上げていくスタイルになってました。
今は全てパソコン内のDAWでできてしまい、録音で曲を作り上げるスタイルというのが主流になっていると思うのですが、僕の場合は少し変わっていて、サウンドから作るスタイルです。つまり、サンプリングやシンセなどで気に入ったサウンドを作り、そのサウンドから受けた印象を元に曲を作っていきます。
モチーフから作るという感じではなく、アレンジ込みで最初から完成系の形で小説単位で作っていきます。曲によってはループで再生し、ミキシングで音量調整しながら曲を仕上げることもあります。
サウンドを作っている時は、特にテーマも決めないです。また、社会的なメッセージなどといった大層なものはなく、ただひたすら自分が興味をそそられるサウンドを作ることに集中しています。
なので、曲のタイトルをつけるときに苦労するんですね。その時に閃いたサウンドを元に曲を作ったわけですからテーマもクソもない。曲名に関しては、その時のインスピレーションで決めています。変な曲名がついている時は、その曲名を考えているときにあった出来事だったりします。
僕の曲の作り方はこんな感じ。やはり音響派という方がしっくりくるんですね。
ちなみに、制作で使用している機材ですが、パソコンはメモリ増設したM1 MacBook Airと、DAWにLogic Pro X、MIDIキーボードにNative Instrumentsのミニ鍵盤のM32、オーディオインターフェイスにMOTUのM2という至ってシンプルな構成です。
Maschineとかも使っていたんですが、今はほとんど出番なし。Logic用に購入したLaunchpadも今は使ってない状態。
サウンドに関しては、サンプリングとLogic内蔵のシンセだけでほぼ作ってます。
Logicのバージョンアップに伴い、さらにサンプルの加工がしやすくなったので、より面白いサウンドが作れそうです。
2023年12月5日にbandcampで新しいアルバム「turning point」をリリースしました。
アルバム単位で聴きたい方はぜひアクセスしてみてください。
そのアルバムのシングルトラックはこちらのサイトでも視聴&ダウンロードすることができます。
(Musicのページ参照)
YouTubeチャンネルも開設していますので、ぜひチャンネル登録よろしくお願いいたします。